理事長のあいさつ
昭和31年日本が戦後の復興をめざし、人々が懸命に働いていた時期にあたりますが、当法人の基盤である阿弥陀寺に隣接す職業安定所(現ハローワーク)に、1日240円での労働を求めて朝早くから人々が集ってきました。そして、運よく仕事にありつけた人々は自らの子どもを阿弥陀寺の境内に置き仕事に出掛けて行ったのです。その姿を見かねた当法人設立者(初代理事長)の住職黒川泰秀がその子ども達を預かり給食やおやつを与え夕方にお迎えに来るまでの託児所みのり園を始めたのでした。
翌、昭和32年には国の失業対策事業として、神戸市からの委託を受け、昭和43年には戦後復興が成されたと判断され失業対策事業が廃止されたのでした。当然みのり園も廃止になりましたが、地域の希望により昭和46年に厚生省より許可を受け社会福祉法人みのり保育園として再発足したのでした。
日本は、戦後の復興を成し遂げ、女性の社会進出と自己実現の為に全国的な保育ニーズの高まりによって、昭和40年代後半から50年代にかけて、ポストの数程保育所を、というキャッチフレーズのもと、保育所の数は急激に増え、その制度も充実していったのでした。
当法人も、神戸市の保育ニーズの高まりに寄与することを目的として、北区有野台に昭和56年4月明照保育園を開園したのです。その後、障がい児保育・延長保育・一時保育等、多様なニーズに応え、地域の子育て支援に貢献して参りました。
平成25年4月には、長年の保育経験を藤原台地域にも生かそうと、つきかげ保育園を開園しました。平成27年度から新しい子ども・子育て制度が国の施策として施行されましたが、当法人は、これからも地域の子育て支援の為に貢献して参る所存です。今後共、皆さま方のご教示・ご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。
社会福祉法人 みのり福祉会理事長黒川 泰代
仏教保育綱領
- 慈心不殺 ― 思いやりがあり生命を大切にする子ども
- 仏道成就 ― 正しきを見てたくましく前に進む子ども
- 正業精進 ― けじめを大切にしてよき社会人となる子ども
教育・保育理念
- 教育基本法及び児童福祉法に基づき、家庭との連携を図りながらすべての乳幼児に教育・保育の総合的な提供の推進を行う。
- 子どもの人権や主体性を尊重しながら、仏教の教えを通していのちを大切にし、豊かな心で逞しい子を育てる教育・保育をおこなう。
- 子どもの健やかな成長とより良い教育・保育の質の向上をめざして、職員は豊かな感性と愛情を持って接すると共に、知識の習得と技術の向上に努める。
- 保護者や地域の実体を踏まえて、子どもの最善の利益の増進を追及し、ワークライフバランスに協力すると同時にすべての子育て家庭、及び地域における子育て支援を行う。
- 地域の多様な子育てニーズに対応し、保護者や地域の人々と連携を図りながら、開かれた認定こども園を目指します。